貯金をするためには、その分のお金を月々の出費を節約して手に入れる必要があります。しかし、月々全く家計に余裕がない、という人はどの部分を節約すればいいのかわかりません。
節約する部分を知っておくためにも、上手に家計簿をつけておきましょう。本記事では、簡単な家計簿の付け方や貯金額の増やし方を詳しく解説します。この記事を参考に、ぜひ家計簿に挑戦してみてください。
目次
家計簿をつける目的
家計簿をつけるには、目的が必要です。「家計簿をつける」ことが目的ではなく、家計簿をつけることで貯金額を増やしたり節約したりすることが重要です。そのためにも、なぜ家計簿をつけるのかを事前に確認しておくようにしましょう。
貯金額を増やすため
家計簿をつける目的の一つは、貯金額を増やすためです。貯金額を増やすには、月間の収支をきちんと把握しておく必要があります。
支出を把握できると、収支をうまくコントロールできるようになります。そのため、支出を減らして貯金額を増やすことができるでしょう。
節約のため
家計簿をつける目的として、節約のためというのもあります。家計簿をつけることで、無駄な出費や抑えられる出費がわかるでしょう。
月末に家計簿を見直したとき、「この出費は必要なかった」「このときかったけど使わなかった」という部分があれば、削減できます。節約できたお金は、貯金額の増額に回すこともできるでしょう。
家計の収支を把握するため
シンプルに、家計の収支を把握するため、という目的で家計簿をつけることもあります。家計簿をつけていなければ、収入は漠然と把握していても支出に関して黒字なのか赤字なのかもわかっていない、ということもあります。そのため、まずは収支をしっかり把握しておくために、家計簿を記入しましょう。
長く続けられるつけ方を選ぶ
家計簿は、1~2か月でやめてしまっては意味がありません。自分のライフスタイルに合った、続けやすい方法を選ぶ必要があります。たとえば、パソコンはほとんど開かないのにパソコンで家計簿をつけるのでは、1カ月もすれば面倒になってやめてしまうでしょう。そのようなことがないように、自分に合った家計簿のつけ方を見つけてみてください。
家計簿アプリ
家計簿をつけるには、家計簿アプリを使う方法があります。スマホをしょっちゅう見る、という人におすすめの方法です。家計簿アプリにもいろいろありますが、初めてであれば機能がシンプルでわかりやすいものを選びましょう。
基本的に家計簿アプリを入れておけば、レシートに記載されている金額をそのまま打ち込むだけで良いので、使いやすく支出が合ったらその場ですぐに記入できるのが、ポイントです。中には、毎月のお金の流れを分析してくれるアプリもあるため、収支を把握したい・貯金額を増やしたいという人にはおすすめです。
手書き
家計簿は手書きで、という人もいます。初めてであれば、自分で作るよりは本屋や雑貨屋などで販売されている家計簿ノートを活用するのがおすすめです。レシートをチェックしながら、夜に書く人も多いでしょう。
もしくは、毎日ではなく2~3日に1回まとめて書くこともあります。手書きの場合はレシートをチェックしながら記載していくので、無駄な出費に気づくことも多いでしょう。貯金額を増やしたい・節約したいという人には手書きの家計簿がおすすめです。
家計簿につける項目を選ぶ
家計簿をつけるには、項目の選び方も重要です。細かすぎると面倒になり、おおざっぱすぎると結局支出がうまく把握できなくなってしまいます。そのため、家計簿の項目選びは重要です。家計簿に付ける項目は、以下の通りです。
家計簿をつけるには、項目の選び方も重要です。細かすぎると面倒になり、おおざっぱすぎると結局支出がうまく把握できなくなってしまいます。そのため、家計簿の項目選びは重要です。家計簿に付ける項目は、以下の通りです。
- 食費
- 水道光熱費
- 通信費
- 住居費
- 日用雑費
- 保険料
- 教育費
- その他雑費
- 特別費
- 交際費
あまり項目が多くなってくると面倒になってしまうので、多くてもこの程度がいいでしょう。初めてであれば住居費や水道光熱費・通信費・保険料などはまとめて「固定費」とするのもおすすめです。また、家計簿に記入する最低限の金額についても決めておきましょう。
たとえば、100円以下は切り上げる、などです。切り捨ててしまうと最終的に手元に残るお金が減ってしまうので困ることになりますが、切り上げるのであれば、手元に残るお金が多くなるため、その分を貯金に回せます。
もちろん1円単位で細かくつけるのもいいですが、あまり細かすぎても面倒に感じてしまう人も多いでしょう。そこまで細かくつける必要性を感じないのであれば、100円単位でも十分に家計簿をつける目的は果たせます。
カンタン家計簿のつけ方
家計簿をつけたことがない、という人で家計簿のつけ方がよくわからない人も少なくありません。ここでは、簡単な家計簿のつけ方について解説します。これだけ抑えておけば、月々の出費の中から無駄な部分を見つけて、節約・貯金額増額につなげることができるでしょう。
月初めに固定費を記入
家計簿をつけるときには、毎月初めに固定費を記入しておきます。固定費は、必ずかかる出費であり、金額も大体決まっています。収入額と固定費を記載しておくことで、大体どの程度のお金を使えるのかをはじき出すことができるでしょう。
また、貯金額も決めておき、固定費と一緒に記載して月の予算から引いておきましょう。余ったお金から貯金をするとなると難しいですが、はじめに貯金額を引いておくことで、定期的に貯金をすることができます。
貯金は「家族で旅行に行くため」「新しい家を買うため」など、目的を持っておくと挫折せずに続けやすいです。
項目ごとに予算を立てる
固定費を記載したら、次に項目ごとに予算を立てていきましょう。食費には○○円、日用雑費には○○円といった具合です。予算を立てるときには、細かくしておくといいでしょう。はじめは、予算内で余裕をもって予算を立てるのがおすすめです。
慣れてきたら、無駄な出費を減らすようにしましょう。減らせる予算は減らしていき、余ったお金を貯蓄に回すようにしてみてください。
支出を記入
予算を立て終わったら、最後に毎日支出を記入します。毎日は面倒という人は、初めはレシートを取っておいて2~3日ごとに記入しても大丈夫です。自分の性格をよく把握して、無理の内容に家計簿を記入するようにしましょう。
記入することに慣れてきたら、頻度を多くして、最終的に毎日記入できるようにしていきます。1~2か月家計簿をつけると収支を把握してどこに無駄があるかわかるなどの効果が実感できるようになるため、そうなると毎日つけることができるようになるでしょう。
収支を見て無駄を減らそう
最終的に、「家計簿をつけて満足」するだけでは意味がありません。家計簿をつけて、月々の収支を確認し、無駄な出費を見つけることが重要です。
どの点が節約できるのか、どの出費が必要なかったのかを確認し、必要のない出費は次からしないように気を付けましょう。出費を減らすことで、その分のお金を貯蓄に回すことができます。
まとめ
家計簿をつけて、貯金額を増やすようにしましょう。もちろん家計簿をつけるだけでは意味がなく、月間収支や年間収支を把握することで、必要のない出費を減らすように心がけることが重要です。
これまで家計簿をつけたことがない、という人は、まず一度家計簿をつけてみてください。もしも収支が赤字になってしまった場合には、改めて家計簿を見直し、予算を組みなおす必要があります。