家計簿をつけたい、そう考えたときに、どのような項目に分ければいいのかわからないという人もいます。とはいえ、お金を賢く貯めるには、家計簿をつけることが重要です。
家計簿をつけることで、無駄な出費が何かがわかり、抑えることができるからです。本記事では、家計簿で付けるべき重要項目や内訳について、詳しく解説します。家計簿のつけ方がわからない、という人はぜひ、参考にしてみてください。
目次
家計簿を付けるときの重要項目と内訳
家計簿は、着けたことがないという人はとくに細かくつける必要はありません。ざっくりでもどこにどれだけの出費をしているのかがわかれば、節約につなげることができるからです。
そのため、細かくつけるのは向いていないという人は、以下の項目に分けて家計簿をつけてみるといいでしょう。
食費
一番重要でなおかつ外せない項目は、食費です。ざっくりつけたい場合は、外食・食材の購入費・おやつ・酒代・お茶やジュースなど、とにかく食に関する内訳はすべてここに記入しましょう。
食費にどの程度かかっているのかを把握することが重要であり、家計簿をつけるのは得意ではないという人は、無理に細かくつける必要はありません。ざっくりとでも、どの程度食費がかかっているのかを把握することが重要です。
固定費
固定費の内訳は、住居費や水道光熱費、保険料といった、毎月決まってかかるお金を入れます。車のローンや駐車場代・ガソリン代などの維持費、車検代も記載します。
それだけではなく、スマホ使用料などの通信費もこの項目です。なかなか減らすのが難しい項目ではありますが、保険料の見直しやスマホを格安SIMに変えるなど、節約が試せる項目でもあります。
教育費
教育費は、子どもの学校や塾、通信教育など子どもの養育にかかる費用を記載しましょう。ちなみに、教育費は大人の習い事や通信教育代を入れても問題はありません。「教育」に関するすべての費用を、ここに記載するといいでしょう。
その他・雑費
その他・雑費には、化粧品代や美容院代、病院代などを記入します。それだけでなく、生活用品などの雑費も、こちらの項目に記入するのがおすすめです。そのほかにも、上記の項目に当てはまらない出費ははすべて、この項目に入れてしまいましょう。
内訳の部分に何にかかったお金なのかを記入しておけば大丈夫です。その他・雑費の部分が一番見直しがしやすいので、家計簿を見直して金額が大きい部分をチェックしておくようにします。
特別費
特別費は、イベントなど突然の出費を記入する項目です。たとえば、結婚式や葬式などの冠婚葬祭が突然来るので、そういったときの出費を記入します。または、子どものお祝い、祖父母のお祝いなどもこちらに記入しましょう。
突然の出費は減らすことができない項目であり、いざというときにないと困るものなので、なにかあったときのための専用の貯蓄をしておくのもおすすめです。
慣れてきたら家計簿の項目はカスタマイズしよう
家計簿を書くことに慣れてきたら、各項目をカスタマイズしてみてください。これまではすべてまとめてざっと記入していたものを、内訳ごとに少し分けるようにしてみましょう。
具体的には、出費の多い項目や、クレジットカードの使用などを分けるようにするとわかりやすいです。また、「この項目は記入しておきたい」といった項目があれば、新しく項目を作るのもおすすめです。
クレジットカード
クレジットカードは、使った月に記載するようにしましょう。ほかの項目とは分けて、どこでどのくらい使ったかを記録しておくと、翌月の引き落とし金額がよくわかります。
ただし、明快つけるのが面倒というのであれば、引き落とし金額を引き落とし日にまとめてつけるのもありでしょう。引き落とし金額が多すぎたときには、本当に必要な買い物かどうかを次の月にカードを出すときに一度冷静に考えてみてください。
そうすることによって、無駄な出費を減らすことができます。そのほか、ポイントなどがある場合は、ポイントの項目を作って月に1回くらい記入しておくのもいいでしょう。自分が見やすく、支出がわかりやすいように項目を入れましょう。
ポイントを使ってした買い物についても記入しておくと、どのポイントがお得なのかもわかります。よりお得にポイントが付くカードを利用するのもおすすめです。
専用項目を別につくる
専用項目を別に作るのも、おすすめです。たとえば、項目を5つくらいに分けたとして、1つの項目の出費が多くなりすぎる場合があります。
そういったときには、固定費であれば住居代や自動車代などを別に分けるようにするといいでしょう。とくに住宅ローンや自動車のローンがある場合などは、ローンの項目を別に作っておくのもおすすめです。
病院代が必要な場合もある
病院代が多い場合は、病院代を別項目として分けるのもいいでしょう。とくに持病がある、家族が多くて病院にかかることが多いなど年間10万以上あるようなら、別にしておくことで確定申告などもしやすくなります。
病院代や薬代だけでなく、病院に行くための交通費などもこちらの項目に記入するようにしましょう。
雑費を分ける
雑費は、そのほかの雑費と生活雑費を分けるようにしましょう。その他雑費には、化粧品代や美容院代・服代・インテリアなどを入れるとわかりやすくなります。生活雑費には洗剤やトイレットペーパー・ティッシュペーパーなどの生活に必要な雑費を入力します。
その他雑費と生活雑費を一緒にするとどうしても金額が多くなってしまうでしょう。そういったときに項目を「その他雑費」と「生活雑費」に分けることで、どこにどの程度使っているのかもわかりやすくなります。節約するべき部分も、見えてくるでしょう。
貯蓄の項目を作る
家計簿を作ることに慣れてきたなら、貯蓄の項目を作るといいでしょう。自動引き落としで貯蓄している金額や、コイン貯金など、貯めているお金を書き出しておくといざというときに慌てずに対応ができます。
また、目的ごとに貯蓄をするのもおすすめです。貯蓄金額を把握することによって、「目標まで貯めるのには、もう少し節約しなければならない」など、今後の目標を具体的に立てることもできます。旅行などの計画も、立てやすくなるのではないでしょうか。
家計簿で無駄な出費を減らそう
家計簿をつけることで、無駄な出費を減らすことができます。大雑把でもつけておくと、どの項目に出費が多いのかがわかるでしょう。出費が多い項目がわかれば、内訳をみて無駄な出費がどのあたりにあるのか、なぜ出費が多いのかを知ることができます。
そのため、家計簿を見て月々の出費を見直すことによって、節約ができ、浮いたお金を貯蓄に回せます。ざっくりした家計簿がいいのか細かい家計簿がいいのかは性格によるところも大きいので、自分の性格に合った続けやすいスタイルの家計簿を選ぶようにしてください。
まとめ
賢く貯金をするためには、家計簿を上手につける必要があります。とはいっても、決して細かくつけなければならないというわけではありません。
ざっくりした家計簿でも細かい家計簿でも、自分のスタイルに合った家計簿を選ぶことで長く続けることができます。まずは家計簿をつけて、月々の出費を把握しておきましょう。家計簿を見れば、どこにどのような無駄があるのかを、すぐに把握することができます。
家計簿を重要な項目に分けて記載することで、どこを節約するべきかわかるだけでなく、節約を試したときに成功しているかどうかもすぐにわかるようになります。無駄をなくして、その分を貯蓄に回していくことで、無理なくお金を貯められるでしょう。