貯金が0円のお宅もあるでしょう。しかし、貯金0円では、いざとなった時が心配です。
そこで今回は、貯金0円から1年間で100万円貯める方法を解説します。どのように家計を改善したらいいか、ぜひ注目してください。
目次
貯金0円の人の割合
貯金0円という人がどれくらいいるのかを見ておきましょう。
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[総世帯](令和3年以降)」によると、全国で約26%の人が貯金0円だそうです。全体の約4/1に相当する人数です。
貯金額の中央値は300万円程度になっているので、多くの人はこのくらいの貯金をしていると見ることはできますが、そういかない人も少なからぬ人数に上ります。
貯金0円のリスク
貯金0円でも、目先の生活は何とかなる場合もありますが、長い目で見ると、様々なリスクがあります、どのようなリスクか、ここで確認しておきましょう。
医療費や入院費、手術費が捻出できない
毎日生活していく中では、途中で思わぬ病気やけがをすることがあります。その際には、医療費や入院費、手術費などが必要になることもありますが、貯金0円ではそのための工面ができません。
もちろん、日本は国民皆保険制度になっているので、保険である程度医療費も抑えられますが、それでも高額になるケースもあります。その分は後で返還される制度もあるものの、すぐではありません。
今病気やけがをしているときに必要なお金は貯金から出さざるを得ないですが。貯金0では対応できず、医療の恩恵を受けられないケースも出てくるでしょう。
ライフイベント時の支払いができない
人生には様々なライフイベントがありますが、その際には多額のお金が必要になります。ところが、貯金0円ではその支払いもままになりません。
結婚や出産、マイホームの購入など、高額な資金が必要になったとき。貯金をしておけばよかったと思っても始まりません。結局、どこからかお金を借りておかなければいけなくなりますが、それも大変です。
ライフイベント用の助成金が受けられるケースもありますが、上限額が定められています。すべての費用が賄えるわけではありません。
介護費用が支払えない
貯金0円でも自分だけの生活は何とかできる場合もありますが、家族や親の介護費用までは支払えないでしょう。
40歳以上の人が加入することになっている介護保険という制度もありますが、自治体の認定がないと保証が受けられないほか、自己負担額もあります。貯金0円で介護費用がかさむと、生活にもかなりの影響が出てきます。
退職した場合の生活費が工面できなくなることも
自分が退職、あるいは夫が退職した場合に、貯金0円だと、生活費の工面ができなくなることがあります。
雇用保険に加入している人の場合、失業給付を受けられる場合もありますが、これまでの給与と同額は受け取れません。また、失業給付自体を受け取れないケースもあります。
そのような場合、貯金0円では困ります。
コロナの影響でも多くの人が失業しましたが、その際に貯金を切り崩して生活した人が多かったです。しかし、貯金0円ではそれもできませんね。
貯金0円から1年で100万円を貯める方法
貯金0円という状態は望ましくないので、早く解消する必要があります。そこでここからは。貯金0円から1年で100万円を貯める具体的な方法を解説します。家計改善のポイントです。
①光熱費を抑える
皆さんの家庭の光熱費はいくらくらいでしょうか。光熱費は家計に占める部分も大きいので、節約したいところ。
最近は、電力とガスの自由化により、電力会社とガス会社を自由に選べるようになっているので、これを利用しない手はありません。いろいろな会社がありますが、それぞれホームページなどで料金を試算できるようになっているでしょうから、計算してみましょう。
今利用している会社の料金よりもどれくらい安くなるかが分かるはずです。実際に支払う料金通りにはならないかもしれませんが、目安になります。
その結果、お得に利用できる電力会社やガス会社があれば、ぜひ利用してみてください。切り替え手続きもそれほど難しくなく、自分でやることもあまりありません。
これで節約した分を貯金に回しましょう。
②通信費を抑える
現代では欠かせない通信機器。その費用も家計の負担部分になっているでしょうが、ここでも節約できないか検討してみましょう。
例えば、スマホ料金。大手キャリアのスマホ料金も最近は安くなってますが、それでも格安スマホにはかないません。特別な理由がない限り、格安スマホにして不便になったり、通信が悪くなったりすることも少ないです。
それなら、格安スマホをぜひとも利用したいところ。各業者でも値下げ競争をしているので、かなり割安の業者も増えてきました。
家族がいる場合は、全員格安スマホにすれば、かなりの節約ができます。これで貯金額も増えますね。
インターネット通信料についても、割安業者が増えています。料金が割安なだけでなく、キャッシュバック特典や他社違約金負担などのサービスがある業者も。
そのような業者を選んでおけば、かなり費用も抑えられますから、お金を貯めることができます。
③医療保険はいらない?
これは必ずしもすべての人に当てはまる家計改善方法ではありませんが、医療保険を解約してみることもできます。解約分を貯金に回せます。
日本は国民皆保険制度なので、医療費は3割負担。高額医療費を支払った場合は、後で還元もされます。医療保険がなくても、何とかなる場合が多いです。
医療保険の解約で貯金額が増えれば、その分を医療費にも回せます。
ただ、病気やけがの時のことが特に心配な人は、解約する必要はありません。
④飲み会はできるだけ行かない
会社勤めの人は飲み会に行く機会も多いとは思いますが、できるだけその回数は減らしたいところ。まったくいかないというわけにもいかないでしょうが、忘年会や退職祝いなどに限ってとしておくのも一つの方法です。
飲み会の出費というものは意外に高くつくもの。週1でいっていたら、2万円くらいになることもあります。女性は男性ほど参加しないかもしれませんが、それでも大きな負担です。これを貯金に回せば、着実に貯金額がアップします。
⑤振込手数料を支払わない
振込手数料を節約しましょう。「振込手数料なんて毎回数百円程度だわ。」と馬鹿にしてはいけません。小さな金額の節約が積み重なれば、大きな貯金になります。
振込手数料の節約方法ですが、ネット銀行を利用してください。毎月○回まで振込手数料無料というサービスを提供しているネット銀行があります。
⑥スポーツジムに通わない
最近人気のスポーツジムですが、通えば会費がかかります。キャンペーン価格の適用があってもただではありませんから、これも生活費の一部になります。
このスポーツジム通いをやめれば、会費分の支払いはなくなるので、貯金に回せます。ただ、スポーツジムがないと運動がしにくいと思っている方もいるようなので、その場合は市営ジムなどを利用してみましょう。1回500円くらいの料金で済むことがあります。
⑦車は持たない
車が仕事上必要という場合を除いて、持たないほうがかなりの節約になります。車の維持費は年間数十万円近くにもなる場合があるので、これを貯金に回せば、1年間で100万円の貯金額も達成しやすくなるでしょう。
おまけに、車には購入ローン、分割手数料、税金なども掛かる場合があり、何かと出費と結びつきやすいもの。ここを節約できれば、貯金額アップ間違いなしです。
家計改善で1年間100万円貯金しよう
ここまで、貯金0円の女性が1年間で100万円貯める方法を見てみました。貯金0円は非常にリスクが多い状態です。そのリスクを回避するためにも、この記事で紹介した方法なども参考にしながら、貯金額をアップさせてください。